塗装方法についてPainting Method

当店の家具の多くは天然木を使用しています。
家具を長く使用するためには、塗装という工程がとても重要です。
木材の木目を生かしながら、天然木の表面をしっかりと守ってくれます。
塗装方法により、素材感を活かした仕上げや、水や熱に強いなど各々のメリットがございます。
塗装方法による違いを知っていただくことでより家具に愛着を持っていただければと思います。

当店で取り扱う家具の塗装仕上げ方法

当店の家具は主に以下の3つの方法で塗装されています。商品によっては塗装方法を選択できるものもあります。

オイル塗装

オイル塗装

当店の家具の塗装方法でも定番の塗装方法であるオイル塗装についてご紹介します。
オイル塗装は木の内部に浸透して仕上げる塗装方法で、その最大の特徴は天然木の木目の凹凸がはっきり出るため、素材感を強く感じられる点です。

しかし木の表面に塗膜を作らないため、傷にも弱く、耐水性も低いというデメリットがあります。

また、使用環境により異なります(数か月~1年に1回程度)が、定期的にメンテナンスオイルを上塗りしていく必要があります。

オイル塗装のお手入れについて

オイル塗装の日常のお手入れは、硬く絞った布で拭いた後、しっかりと水分を拭き取るか、乾いた布で拭いてお手入れをしてください。
万一水分がついてしまった場合は、すぐに拭き取るようにしてください。水気を放置しておくと変色や、表面の毛羽立ちなどの原因となります。
またアルコールペーパーなどでの拭き上げも避けてください。
定期的なお手入れ方法は、下記の流れに沿って行ってください。

オイル塗装のお手入れについて

手入れをする面の表面のゴミや埃を丁寧に取り除いてください。
傷がある場合は、市販の200~400番のサンドペーパーでキズを磨いてください。

オイル塗装のお手入れについて

メンテナンスオイルをウェス(不要な布)に染み込ませ、表面を拭き上げます。
1平方メートルに10cc程が目安で、薄く塗ってください。

オイル塗装のお手入れについて

20分~30分乾燥させた後、きれいな布で表面を磨いてください。

オイル塗装のお手入れについて

その後12時間~24時間程乾燥させるとメンテナンスは終了です。 使い終わったウェスは、水をしっかりと含ませた後、捨ててください。

ウレタン塗装

ウレタン塗装

木材の表面にウレタン樹脂を吹き付け、塗膜を張る塗装方法で、オイルと比較して、耐水性に優れ、キズにも強いという特徴があります。

ウレタン塗装の特徴として、オイル塗装のような定期的なメンテナンスが不要であるというメリットがあります。 そのため、手軽に家具をお楽しみいただけます。

素材感に関しては表面に塗膜を張るため、木材の木目の凹凸は感じにくく、オイル塗装に比べると劣ってしまいます。 塗り直しがご家庭では難しいため、大きな凹みなどのキズにも弱いです。

ウレタン塗装のお手入れ方法

ウレタン塗装の日常のお手入れは、硬く絞った布で拭いた後、しっかりと水分を拭き取るか、乾いた布で拭いてお手入れをしてください。 化学繊維やワックスは表面のツヤが変わってしまうため、使用は控えてください。

セラウッド塗装

セラウッド塗装

ウレタン塗装と同じくウレタン樹脂を吹き付けますが、吹き付けるウレタン樹脂に微粒子のセラミックを混ぜることで、ウレタン塗装同様に耐水性やキズに強い塗装方法です。

ウレタン塗装と比べて防水性、油などの防汚性に優れ、紫外線を防ぐ効果も高いため変色もしにくいです。

セラウッド塗装のお手入れ方法

セラウッド塗装の日常のお手入れは、硬く絞った布で拭いた後、しっかりと水分を拭き取るか、乾いた布で拭いてお手入れをしてください。

各塗装の比較について

各塗装の特徴をまとめると以下のようになります。お客様のご要望に応じて商品選びの参考にされてください。

塗装種別 耐水性 耐傷性 耐熱性 防汚性 素材感 経年変化 メンテナンス性
オイル塗装 ×
擦り傷には弱いが削って補修は可能
× × 木目の凹凸を活かした仕上げ 有り 数か月~1年に一度、オイルを上塗りする必要あり
ウレタン塗装 木目の凹凸を感じにくい仕上げ 有り
セラウッド塗装 オイルと比較すると木目の凹凸を感じにくい仕上げ 少ない

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